犬夜叉38巻 全てサンデーで読んだんですがとても思い入れが強い話ばかりなので買いました。 特に第6話の「風」でコンビ二で読みながら本当に感動してしまって・・・。 神楽・・・死なないと思ってたんです。 琥珀をかばったこと。犬夜叉がかばったこと。 そしてかごめが一緒に行かないかと言ったことで確信に変わりました。 もうこれは死なないキャラだなと。 甘かったですね。 読み終わってまず私は留美子先生をこんなに偉大だと思っていたのにまだなめていたんだなあと思いました。 こんなに感動的に死んでくれるなんて思いもよらなくて・・・気がついたら泣いていました。 読者をひきつける表現力。短いのにたくさんの意味と思いが詰まっている言葉とテンポ。そして表情。 何度読んでも切なくなって、神楽のあの表情を見ただけで胸が苦しくなります。 神楽、好きでした。 初めはどうでもよかったんですが、「私は風だ。いつか自由になってやる。」と言ったときから好意が湧いてきて、 心臓を握られながらも、自由のために戦い続ける神楽を応援していて、 自由になれる日が来ることを、ずっと願っていました。 今でも神楽がいないという実感はありません。大好きなキャラとして影が薄れることなく、 犬夜叉という話がおわるまで残るとおもいます。 前置きが長くなりました。こっからが本題;; サンデーだと1話分なので短くまとめられますが(うそつけ)コミックスだとできるかどうか・・・ まあとにかく順に追っていきます(過去形が多いのは、サンデーで読んだからです。) まず犬夜叉が神楽にがら空きの背中見せる所好きです。 そして結界に閉じ込められた神楽を斬れない所。 誰かに守られたことなんてなかったから、きっとうれしかったんだろうなあ。 そしてしまいに犬夜叉に秘密を教える神楽。 神楽好きなので、どんどん味方になっていくのはうれしかったです。すべて教えて守ってもらえー。 白童子は完全に奈落の味方だと思っていたので、取って代わろうとしているのにはびっくりしました。 なんていうか奈落って本当に誰からも好かれないな。 結界を解かれ、最猛勝も遠ざけられた白童子。 奈落ってどこまで操れるんですか。 それはそうと全てを見ている所がこわい。つーかただの変態。 奈落と仲良く見えたのに、お互いどうでもよかったようです。 長く出てきたキャラなのにあっさり風穴で吸われて驚き。白童子が死んだ・・・。 けっこう服や髪型が好きだったんですが。(それだけか) 吸い込まれるときの顔、少しこわいです。 ******************************* そして仲間に勧誘するかごめ。 これを言ってしまうかーと思ったんですが、 まあこの状況だと言うかもしれない。やさしいなー。 あの犬夜叉の「・・・」って好きです。何もいわずになにか考えている顔。 賢くて大人らしく見える。ふふふ。 断る神楽。そりゃー今まで殺そうとしてきたんだし今更つるめないよね。 そんな所が好き。 そして神楽に心臓を取り返してやるという犬夜叉。 とうとう言ってくれました。はあ・・・やさしいなあ。強い口調で優しい言葉。 これに弥勒も珊瑚も七宝も慰められてきたんだよ。 ******************************* 奈落はわざわざ心臓を返してから、苦しませて殺す方法を選びます。 ホントに・・なにがそんなに憎いんだろう。恨みなんて全然ないのに。 たまたまサンデーの「風」を読んだ姉が、あらましを説明してやると、奈落にぶち切れてました。 きっと犬夜叉が仇をとってくれるけど、一回死んで償えるようなものじゃないと思う。 ******************************* 戻ってきた琥珀。またかごめは傍にいることを勧めます。 七「弥勒でも珊瑚の寂しさを埋められんということか。」 弥「言っとくが私の代わりもいませんよ。」 え・・・何言ってんの?この人・・・微妙にナルシー入ってるっぽい。 敬語を使うなら 「言っておきますが」 でも言うならこっちかな。 「言っとくが、オレのかわりもいないんだぜ。」 うっわーー。(笑)心のなかじゃこんなんだろうか。 でも六巻じゃずっとこんな感じですよ実は。 持ってる人確かめてみよう。 かごめのことは「この女」とか言ってるし、一人称「おらあ」だったり、 狸には「ばーかおめえだってしってんだろー?これを使ったらみーんな死んじまうんだぜ。」です。すごいです。 あとあまりの珊瑚の琥珀に対する熱愛っぷりにしまいにやきもちやきそうですが、 まあそんなことはしないか。 そこへ犬夜叉、 「おう、話はまだすまねえか。」 ひいっっかっこいいーー!!こんな所が好き!! ******************************* そして最後のページ。 一人お花畑に座る神楽。悲しい顔がさみしくて、かなしくて、かわいそうで・・・。 誰にでも描ける顔じゃないです。 自分の置かれた境遇の悲しみ。苦しい胸。希望のない未来。 たくさんの想いが伝わってきます。 こっからがまさに留美子先生の本領発揮。 全部言ってるときりないので省略していいます。 やっと自由を手に入れた時は体が動かなくて。 一人で絶望に陥っていた神楽。 このまま死ぬのかと思っていた時。 目の前に夢のように現れた殺生丸。 自分だと分かって来てくれた。 最後に会えた。 それだけがうれしくて。 助けようとする殺生丸。 消えるときの最後の笑顔。 突如吹く一陣の風。 一枚の羽がまるで神楽のように舞って。 皆でその羽を見上げる。 神楽のように舞い、風に乗って遠くへ消える。 「笑っていた」 それだけ言い残して去る殺生丸。 神楽は風になって山全体を駆け抜ける。 あたしは風だ。自由な風だ。 もーものすごくいい話です。留美子先生ってほんとに何者なんだろう・・・。 もっといっぱい書きたいんですが、 「風」では思うことが多くて、長くなってしまうので また違う所で書くつもりです。 その後出てきたお久しぶりの桔梗。 会っても全くうれしそうじゃないし、loveモード全くなし。 二股かけてるからしょうがないけど・・・。 胸を見せない桔梗。意外に純情・・。 さわやかに笑う琥珀が少しキモかったです。(ごめん) そしてオロチの一族怖すぎ!!なんじゃありゃー。口と目と喉から・・あわわ・・・ 今まで出一番ぐろかったんじゃないか。なんだこれはホラー漫画か?しかも最後、腕・・だし・・・ とてもいい一冊でした。表紙も好き。